サプリメント

〈前置き〉
非必須アミノ酸の一つ。システインが天然にはL-システインとして存在している。体内ではメチオニンから合成される。皮膚、髪、爪などに含まれるタンパク質ケラチンの構成成分である。肌や髪のトラブル改善、美白、二日酔い予防などの目的で、錠剤型の健康食品として一般に広く販売されている。

L-システインの効果は、黒色メラニンの発生抑制、皮膚の新陳代謝亢進によるメラニンの排泄、アルコール代謝物であり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの無毒化、疲れの改善など、様々な効果がうたわれている。

ではその機序について述べる。
①黒色メラニンの発生抑制について
そもそも、メラニン生成反応は酸化反応であり、それに対して抗酸化作用を持つ成分が美白、シミ、ソバカスといった症状改善を目的とする薬品に多く入っている。L-システインもその1つで、美肌効果目的の多くの薬品にはビタミンCと併合して入っている。
L-システインはメラノサイトという色素細胞でメラニンを作る際、チロシンキナーゼという律速酵素の活性を抑制することで直接メラノサイトに作用してメラニンの生成を抑制する。
アメリカなどで用いられている成分にメラノサイトに対する細胞毒性があるものも報告されているがL-システインは非常に低いので安心である。

②アセトアルデヒドの無毒化について
簡潔に言えばL-システインは間接的、直接的にアセトアルデヒドに作用している。具体的には、L-システインはSH基を有する含硫アミノ酸で、グルタミン酸、グリシンとともに解毒機構で重要なグルタチオンの原料となる。生体内でSH供与体として働き、アルコールの代謝を促進するSH酵素のアルコール脱水素酵素とアセトアルデヒド脱水素酵素を活性化する。また、アセトアルデヒドと直接反応し無毒化する。

③肌の新陳代謝亢進によるメラニン排泄を促す効果について
まず、新陳代謝とは古い細胞が新しい細胞に入れ替わることを指す。肌における新陳代謝をターンオーバーとも言う。
L-システインが身体の新陳代謝を亢進させ、結果として肌の新陳代謝を亢進し、余分に作られ表皮細胞内に蓄積されたメラニンの体外排出を促す。

④疲れ改善について
これは確かな機序はわからない。ある実験ではL-システイン製剤を飲んだ被験者と飲まなかった被験者で疲れの改善に差が出た事が報告されている。しかし、疲れの基準は個人差があり、またプラシーボ効果の可能性もある。もしこの効果が確かなものであるならば身体の新陳代謝に関わっているのだろう。

〈副作用〉
L-システインを大量に投与するとβ細胞からのインスリンの分泌が抑制されることが報告されている。
まずインスリンの正常分泌には細胞内の一時的ATP濃度上昇が必須である。
しかし、細胞内L-システイン濃度上昇により、グルコースが細胞内で代謝されてATPへと変換される過程(解糖系やクエン酸回路などの代謝系)において、グルコース分解過程の最終産物であるピルビン酸とその先のクエン酸回路の代謝物量が減少する。これは細胞内でピルビン酸を産生する酵素であるピルビン酸キナーゼがL-システインによって活性が低下することによる。また、その際に特に重要となるピルビン酸キナーゼがPKM2であるのだが、細胞内L-システイン濃度が高い場合、ピルビン酸キナーゼ活性を持つはずのPKM2の四量体がほとんど存在せず、むしろ不活性型である単量体や二量体へと変換されてしまう。つまり、L-システインがPKM2の四量体形成阻害による活性抑制を介してピルビン酸、ATPの産生阻害が起こり、最終的にインスリン分泌を抑制する。
また、L-システインの代謝物である硫化水素も同様にATP産生阻害を介して膵β細胞のインスリン分泌を抑制しているという報告もある。
このような機序で、過剰なL-システインを摂取すればインスリン分泌に影響を与え、2型糖尿病の発症、悪化の可能性があるということだ。通常の美白として処方される量で内服するのは問題ないと思われる。

〈ハイチオールcプラス 成分(6錠中)〉
L-システイン  240mg
アスコルビン酸  500mg
パントテン酸カルシウム 24mg

《総括》
L-システインは美肌目的としてはよい効果があるのは確かだ。
食品では小麦胚芽(はいが)、ブロッコリー、ニンニクなどに少量含まれているが、必要量を全て食事から直接摂取することは難しい。しかし、体内合成できるので必ずしも食事から摂取する必要性はない。L-システイン合成量を増やすなら、それを合成する素となるメチオニンを含む食品(大豆、鶏肉、ホウレン草、カツオ、イワシなど)を補うとよいだろう。
シスチン、メチオニンの1日あたりの推奨摂取量は、WHOによれば量「体重1kgにつき15mg」で、これはシスチンとメチオニンを合算した数値である。体重50kgであれば750mgであるが、体内合成できる分、少なめに摂取するとよいだろう。
しかし、先述したように、大量摂取は2型糖尿病を招く、悪化させる可能性があるので注意が必要である。
日常生活においては欠乏しがちではあるが、わざわざサプリメントで飲む必要はないと思われる。少なくとも、2型糖尿病既往の方には推奨できない。


〈前置き〉
ポリフェノールは、一般的には植物由来の抗酸化物質であると言われ、赤ワインやチョコレートに含まれていることが知られています。植物の苦みや色素の成分となっており、各植物の細胞の働きを助け、外敵からの攻撃や紫外線によって起きてしまう酸化を防ぐ役割を担っています。

ポリフェノールをより詳細に説明すると、分子内に2個以上のフェノール性水酸基をもつ天然有機化合物の総称です。多くの植物が含有しており、その種類は5000種以上にも及びます。その構造の違いによって、フラボノイド類、フェニルプロパノイド類、タンニン類などに分けられます。その中でもフラボノイド類は最も種類が多く、4000種以上の化合物が発見されています。フラボノイドとは、ベンゼン環2個を3個の炭素原子でつないだジフェニルプロパン構造を有する化合物の総称であり、カテキン、、タンニン、ルチン、フラボン、フラボノール、イソフラボン、フラバン、フラバノール、フラバノン、フラバノノール、カルコン、アントシアニジンなどに分類されます。

各成分でうたわれている効果
・カテキン 
ワイン、茶、リンゴ、ブルーベリーに多く含まれる。殺菌作用を始め、血中コレステロールを低下させたり、高血圧を予防したりといった効果がある。

・アントシアニン
ブドウの実皮やムラサキイモ、ブルーベリー、などの赤紫色をした植物体に多く含まれている色素成分。肝機能の向上を助け、疲れ目の解消などにも効果的といわれる。

・プロアントシアニジン
アカシア樹皮抽出物、ブドウ種子抽出物、松樹皮抽出物、ワイン

・タンニン
茶、赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる渋味成分。カテキン同様、殺菌効果がある。
ルチン - ビタミンPの一種で、ソバに含まれる。

・イソフラボン
大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)、葛、葛粉などに含まれる。エストロゲンと同様の働きをするため、アンチエイジングなどの視点から着目されている。

〈7種のポリフェノール成分〉
・内容量:90カプセル
・1日の摂取量:1~2カプセル
・含有成分:赤ワイン抽出物・ムラサキイモ抽出物・ヤーコン抽出物・緑茶抽出物・トマトリコピン・紅茶抽出物・モロヘイヤ抽出物

ここでは代表的なポリフェノールであるフラボノイドについて示しました。
フラボノイドには抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、コレステロール低下作用、発がん抑制 作用、抗腫瘍作用、抗潰瘍作用など様々な機能性が報告がされています。 その中でも、フラボノイドの抗酸化作用につ いては広く知られています。フラボノイドは電子あるいは水素ラジカルを供与できるフェノール 性水酸基をもっており、スーパーオキシド、ヒ ドロキシラジカル、脂質ペルオキシラジカルなどの酸素ラジカルを捕捉消去することができる。さらに、フラボノイドは生体内脂質化酸化反応に関与する一重項酸素の捕捉、金属イオンのキレート、およびリポキシゲナーゼの阻害などの作用もあるため、複数の作用点をもつ多機能型抗酸化剤です。
近年注目されている抗アレルギー作用を示すフラボノイドとしてはシソ種子、セロリ、パセリなどに多く含まれるルテオリンやアピゲニンは、好塩基球が B 細胞のIgE抗体産生細胞への分化を促すために必須なIL-4や IL-13と CD40リガンドの発現を抑制する。さらに、シソ種子にはルテオリン、アピゲニン以外に、クリソエリオールというフラボノイドも含まれており、ヒスタミンの遊離抑制作用も認められることから、食品中では、これらの成分が複合して抗アレルギー作用を示していると考えらます。トマトに含まれるナリンゲニンカルコンは、その多くが果皮に存在していたす。果皮に60%エタノールを加え、60°Cで 2 時間抽出することで得られたナリンゲニンカルコンをI型アレルギーモデルマウスに経口投与した実験では、耳介浮腫を投与量依存的に抑制したと発表されている研究もあります。また、アレルギー性喘息モデルマウスを用いた実験では、Th2サイトカインの産生を抑制し、アレル ギー性喘息による気道の炎症を抑制したという報告もあります。タマネギやケールなどに多く含まれているケルセチンは、IgE 抗体の結合やイオノフォアの 添加によって活性化された好塩基球において、CD63や CD203cの発現やヒスタミンの放出を抑制することから、細胞内のシグナル伝達になんらかの影響を与え、脱顆粒を抑制しているものと考えられています。 緑茶に含まれるカテキンについては、ラット腹腔内のマスト細胞を用いた実験でヒスタミン遊離抑制効果が認められ、RBL-2H3細胞や HeLa 細胞を用いた実験においては、IL-4やヒスタミン H1レセプター
(H1R)の mRNA の発現を抑制することも報告されています。

《総括》
ポリフェノールの体内への吸収率は、例えば、緑茶のカテキン100mg を経口的に摂取した場合に、1~2 時間後の血中濃度は140~230ng/mlになるとの報告があります(吸収率は 1%に満たない)。これは、他の抗酸化物質として知られるα-トコフェロール(ビタミン E)の 100 分の 1、 アスコルビン酸(ビタミン C)の 500 分の 1 程度である。この吸収率からみると、抗酸化作用という点ではカテキンは体内ではビタミンCやEよりは吸収率が低いためサプリメントとして濃度の高いものを摂取するということが良いのかもしれません。

どのような種類のポリフェノールをどれくらい摂れば健康維持に効果があるのか(あるいは全く摂らなくても大丈夫なのか)、 一概にはっきりといえるような数値や研究結果はありません。さらに、ポリフェノールは、普段の食生活で、野菜や果物を摂取すれば、同時に必ず摂取できる物質である。加えて、ポリフェノールが多く含まれるといわれ、人気となった赤ワインはアルコール量が、チョコレ ートはエネルギーがそれぞれ高めであるため、食品として摂りすぎには注意が必要である。 健康維持のためには各種栄養素やビタミン、ミネラルを食品からバランス良く摂りいれる ことが最も大切であり、ポリフェノールだけを抜き出して摂取することの意義は低いのかもしれません。


〈前置き〉
プラセンタとは、哺乳類の胎盤のことです。妊娠中の母体と胎児の臍帯さいたいをつなぐ器官で、胎児へ酸素や栄養素を供給したり、母体へ老廃物を渡したりする機能や、血液やたんぱく質をつくる、ホルモンを分泌する、などの働きがあります。最近、「海洋性プラセンタ」「マリンプラセンタ」「植物性プラセンタ」など、プラセンタと同じような名前の成分が宣伝されていますが、海洋性プラセンタは魚の卵巣膜、植物性プラセンタは植物の胎座から抽出した成分ですので、今回取り上げる、哺乳類のプラセンタとは異なります。

プラセンタの中でもヒト由来のものは、「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」とされており、医薬品成分ですので、食品に使うことはできません。健康食品やサプリメントに使用されているプラセンタは、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマのプラセンタで、ブタあるいはウマ由来のプラセンタエキスが多く使用されているようです。
 プラセンタ製品の販売サイト等では、「ウマの方がいい」、「ブタの方がいい」など、それぞれ、自社製品中のプラセンタの優位性を宣伝していることが多いですが、「どの動物のプラセンタが最も効果的か」を調べた文献は見当たりません。

プラセンタは動物の臓器ですので、感染のない健康な家畜から採取して衛生的に製造加工されていることなど、原材料や製品としての衛生管理がとても重要になります。そこで、日本健康・栄養食品協会(JHFA)は安全性を重視し、「プラセンタエキス」および「プラセンタエキス純末」の品質規格基準を設定しています。それによると、健康な家畜(ブタおよびウマ)の満期出産時に、後産として得られる食用の胎盤を用い、それを酵素あるいは塩酸などを使った方法により分解後、抽出工程を経て得られた液状またはペースト状で加熱殺菌されたものを「プラセンタエキス」、これを凍結乾燥、噴霧乾燥などの方法で水分を除去した粉末状のものを「プラセンタエキス純末」、それらを原材料として用いた食品を「プラセンタエキス含有食品」としています。
 細菌、加熱処理をしていないプラセンタが生プラセンタとして販売され、加熱処理済みのものよりも効果があるかのようにうたわれていますが、この生プラセンタは、JHFAの規格基準に合致していないことがわかります。製品を選択する際には、安全性を重視して選択することをお勧めします。

〈ディアナチュラの成分〉
サプリメントでおなじみ、ディアナチュラのプラセンタサプリです。プラセンタを十分に配合し、さらにコラーゲンやヒアルロン酸、ビタミン類が含まれているのが特徴です。

《総括》
インターネット上では、プラセンタエキスは、「更年期障害によい」「冷え性によい」「貧血によい」「美容によい」「強壮・強精によい」などといわれています。ヒトを対象にプラセンタエキスを食べた時の効果を検討した研究報告は、更年期症状に対するものがいくつかありますが、その他の効果に対するものは見当たりません。更年期症状に対する効果を検討した研究報告は、全て同じグループの研究者による報告で、研究の対象人数が少ないことや、試験デザインが十分ではないことが、報告者自身によって指摘されています。プラセンタを食べて、更年期症状の軽減効果が得られるかどうかは、今後、他の研究グループからの報告がたくさん出てきてから、判断できるようになると思います。
 プラセンタには、アミノ酸、ペプチド、たんぱく質、グリコサミノグリカン、核酸など様々な有効成分が含まれているとされていますが、それぞれの含有量は明確になっていません。また、プラセンタの中のどの成分が効果を発揮するのかも、明らかになっていません。プラセンタの成分の中には、健康食品やサプリメントとして口から摂取しても、消化管で分解される成分もあります。食べて意味があるのか、冷静な判断が必要です。さらに、プラセンタ中のアミノ酸、ペプチド、核酸などは、普段食べている様々な食材からも摂取していますので、食事からの摂取量がプラセンタから摂取する量に比べてはるかに多い場合は、わざわざプラセンタから摂取する意味はなさそうです。
〈前置き〉
昨今の健康食品ブームにより、さまざまなサプリが開発されてきている。植物由来であるギムネマ酸もその1つであるが、まだ一般にあまり馴染みのないものだが、これを含むサプリの効果に大差はないと考えられる。

ギムネマ酸には"ヒトの甘味感覚を麻痺させる作用"と、昨今よく耳にする“糖の吸収を抑える"作用がある。
ギムネマ酸という物質名が登場するのは19世紀後期であるが、それを含有する植物、ギムネマ・シルベスタは紀元前6世紀にすでに糖尿病治療に用いる生薬として記されており、この頃には既に、これを含有する植物を噛むと砂糖の甘味が消えてしまうことも知られていたと推測される。

上記の2つの作用機序について述べる。 
①ヒトの甘味感覚を麻痺させる作用機序
この作用は甘味に特異的で、一定の作用継続効果がある。苦味、酸味、塩味には顕著な効果はない。
最近の研究結果により、ギムネマ酸は舌の味細胞表面上の甘味受容体に可逆的に結合することで、甘味を感じさせなくしていると考えるのが有力である。

②小腸における糖吸収を抑制する作用機序
この作用についての機序は未だ明らかにされていない。高等動物の小腸上皮細胞は、天然の糖の中で言えば、グルコースとフルクトースのみを選別し、細胞内に能動輸送している。ある実験によれば、グルコースがほとんど能動輸送のみによって吸収されている条件下において、ギムネマ酸がグルコースの吸収を顕著に抑制することから、小腸上皮細胞膜上のグルコース輸送担体と特異的な相互作用を行っているものと考えてよい。

上記2つに共通して言える事実もある。ギムネマ酸は糖識別タンパク質に結合し、その働きを阻害する作用があることが分かっている。それ故、甘味感覚、糖吸収が抑制される。
また、上記の作用とは別に、ヒトの口腔内においてグルカン(虫歯の原因となる物質)を合成する酵素の活性を抑え、虫歯を防ぐことも研究で分かっている。

〈カロリミットの成分〉
ギムネマ酸、桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)、エピガロカテキンガレート、キトサン、インゲン豆由来ファセオラミン

ギムネマ酸以外の成分は糖、脂肪の分解酵素を阻害することで最終的に小腸における吸収を阻害する。

〈総括〉
ギムネマ酸については現在も研究が進んでいるが、未だその作用機序については不明な点が多い。しかし、糖吸収においては必要以上に血糖値が下がることはなく、昏睡といった低血糖状態に陥ることはないようだ。
以上のことからギムネマ酸を含むサプリは普段、糖、脂肪が高い食事をよくする人、またダイエットをしたい人に推奨できるサプリである。
〈前置き〉
EPAとは「エイコサペンタエン酸」の略称です。いわし・さば・あじなどの青魚に多く含まれるn-3系脂肪酸のひとつです。
主に青魚の油に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、体内でほとんど作ることができない「必須脂肪酸」の一種です。

EPAの働きは1960年後半にグリーンランドに住むイヌイットの心臓病で亡くなる人の割合が低いことに注目した研究によって明らかになりました。プロスタグランジン、トロンボキサン-3、ロイコトリエン-5(すべてエイコサノイド)の前駆体であるω-3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸の一つです。

人間のからだでは合成されにくいとされる必須脂肪酸です。血管・血液の健康維持に重要であり、「血液をサラサラにする」「中性脂肪値を下げる」「血管年齢を若く保つ」「心臓病・脳梗塞を防ぐ」「動脈硬化を防ぐ」などの効果があるとうたわれています。

〈アサヒEPAの成分〉
 DHA:154mg
 EPA:360mg

    EPA含有精製魚油(イワシ由来)
    製造国日本、原産国ペルー


2018年の米国心臓協会学術集会で発表された最新の研究では1日4gという従来よりも高用量のEPAを投与すれば、スタチンでは制御しきれない中性脂肪高値という「残余リスク」を効果的に抑制できる可能性が示されたとしています。また心血管イベントの抑制も示されたがその機序はまだ分かっていないとしています。中性脂肪の低下に伴う直接的な作用以外の機序も考えられます。
EPAは抗血栓・抗血小板作用があるものの、出血イベントの増加を見ずにこれほどのリスク減少は不可能としており、既に報告されている生体膜の安定化という生理作用から、プラークの安定化といった機序も想定されるとのことでした。

この研究に使われているEPAはほぼ純度100%の医薬品としてのEPAであり、それを用いた数多くのヒト試験の結果、中性脂肪値を下げたり血栓を予防したりする働きがとても明確になっているということです。

《総括》
テレビなどで健康に良いとされる「不飽和脂肪酸」ですが、バランスが大切です。特に、植物油などに含まれるリノール酸などの「n-6系不飽和脂肪酸」と、DHAやEPAなどの「n-3系不飽和脂肪酸」は、代謝された結果、微量でも身体に大きな影響を引き起こす物質を生成するため注意が必要です。すでに摂り過ぎの傾向があるn-6系は、アトピーなどアレルギー疾患を引き起こすことが問題となっています。
 生活習慣病予防には油脂の総摂取量を控えると同時に、n-6系をn-3系の4倍以内にすることが推奨されています。米国食品医薬品局は、サプリメントからの摂取はDHAとEPAを合わせて1日2gを超えないように警告してきました、しかし新たな研究でもあったように4gで中性脂肪が低下したという研究もあることから摂取の目安として4g以内を目安に摂取しすぎないことまたマーガリンのようなn-6系を減らすことも大切であるのではないだろうか。
〈前置き〉
亜鉛は成人の体内に約2g含まれます。成人ではそのほとんどは筋肉と骨中に含まれますが、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素となっています。

亜鉛不足の症状
亜鉛が不足すると、たんぱく質やDNAの合成がうまく行えなくなり、成長障害が起こります。また、亜鉛は味を感じる味蕾細胞の産生に必須であるため、亜鉛不足になると味を感じにくくなる味覚障害になる可能性があります。そのほかに、貧血、食欲不振、皮膚炎、生殖機能の低下、慢性下痢、脱毛、免疫力低下、低アルブミン血症、神経感覚障害、認知機能障害などのさまざまな症状が現れます。

普通に食事をしていても不足する亜鉛
植物性食品に多く含まれる食物繊維やフィチン酸(穀類、豆類に多い)などは、亜鉛の吸収を妨げます。また、加工食品に多く含まれる食品添加物が、亜鉛の吸収を阻害し、亜鉛欠乏になる場合もありますので、特定の食品に偏った食事をしないよう注意が必要です。近年、若い世代での、食生活の乱れによる亜鉛欠乏により、味覚障害を訴える人が増えてきています。そのほか、アルコールの摂取により、亜鉛の排出量が増加します。

亜鉛過剰の症状
サプリメントの不適切な利用などによる、亜鉛の過剰摂取により、銅の吸収阻害による銅欠乏からの貧血、吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、HDLコレステロールの低下、低銅血症、下痢などのおそれがあります。

適切な摂取量
1日10mgの摂取が必要と言われていますが、ある程度の増減は大きな害にはなりません。
医学的には亜鉛不足の人には1日75-250mg摂取が推奨されています。しかし毎日摂取することよりも、たまにでも良いから不足分を補うというような心構えで摂取しましょう。

《総括》
偏った食事を取っている人は基本的には亜鉛の摂取は必要であると考えて良いでしょう。
体に適切に亜鉛があるかを把握するには血液検査をすることが必要となります。
現実的はすぐにできることがないので、自身の症状に合わせて摂取することが良いでしょう。最近性欲がなかったり、脱毛があったり、食欲がないという場合は亜鉛不足が原因と考えられます。取りすぎもよくないですが、一日必要量は摂取するように心がけましょう。

追加
特に、牡蠣に多いと言われる亜鉛。牡蠣をあまり好まない人は亜鉛の補充をしましょう。
〈前置き〉

クロレラとは、1890年にオランダ人の研究者がイギリスで発見されたみどり色をした藻の仲間です。その光合成能力や栄養豊富な点に注目が集まり、未来の食糧資源として盛んに研究がされてきました。現在も世界各国の研究者がその研究にあたっており、食経験も研究も歴史ある素材と言えます。
以下はクロレラに含まれる栄養素と量です。
クロレラは免疫能を向上させるなどの効能がうたわれているが、人間に対する有効性を示す信頼できる臨床データはまだ不十分であると言えるだろう。しかし基礎研究レベルでは抗ウイルス、抗ガン、免疫賦活、糖尿病予防の各作用が認められている。疾患で言えば、高血圧と高コレステロール血症、肝機能改善などが言われている。

ビタミンKを含みますので、ワーファリンを内服されている方はワーファリンの効果を低下させるため摂取は控えてください。

《総括》
クロレラはミネラル成分が豊富であり、海藻類を摂取するという考え方ではとても有効なものであると言えるだろう。
体の免疫力を向上させる効果はあると考えるが、「病気と闘う免疫力を整える」「細胞の働きを活発にする」「排毒・解毒作用」・「高血圧・動脈硬化の予防」「肝臓・腎臓の働きを活発にする」などについては信憑性は評価しにくいというのが現状です。
しかし、ミネラル豊富なクロレラを摂取し、栄養バランスを調整することはとてもいいことです。病気を治すために摂取するのではなく、日々の食生活でバランス良く食事摂取ができていない人にとって推奨されるべきサプリメントであると言えるでしょう。

〈前置き〉
この手のサプリメントは会社による質の違いはそこまでありません。
しかし、コエンザイムQ10に関しては成分が酸化型なのか還元型なのかは確認して選択する必要があると言えます。
効果を発揮するのは還元型であり、若い健康な人では酸化型を体内で還元型に変換できますが、加齢とともにその作用は減弱していきます。

コエンザイムQ10(以下CoQ10とする)とは、1957年にウシ心筋ミトコンドリアの電子伝達系の構成成分として発見されたQuinone(キノン)骨格とイソプレノイド側鎖の繰り返し回数10回を持つCoenzyme(補酵素)であることが名前の由来です。

CoQ10の効果はミトコンドリア活性化と抗酸化活性と言われています。1つの細胞には数百~数千のミトコンドリアが含まれ,ヒトの60兆の細胞には数京個のミトコンドリアが存在しエネルギーの産生が行われています。

CoQ10はミトコンドリアのエネルギー産生過程でエネルギーの効率的な利用を高める酵素として働いています。このような作用からCoQ10は心不全の治療薬(ユビデカレノン)として医薬品として使われてきました。薬事法の一部改正により2001年から健康食品として利用可能になっています。

また、CoQ10は抗酸化物質としてはビタミンEと共同して働きます。生体の物質が酸化ストレスを受けると、ビタミンEからビタミンEラジカルが生じるが、これを還元型CoQ10(ユビキノール)が還元してビタミンEに戻し、自らは酸化型CoQ10(ユビキノン)となります。酸化型CoQ10は血流をめぐり肝臓に吸収されたのちに還元され、再び還元型CoQ10となり血液中に戻る。これを繰り返しており体では血液中のCoQ10の95%以上が還元型の状態で維持されている。

CoQ10は生体内で合成が可能な物質です。その半数は食べ物由来であると報告されており、イワシなどの青魚を筆頭に魚や肉などの動物性食品に多く、バターやチーズなどの乳製品、大豆や落花生、ブロッコリーなどにも含まれています。
加齢による合成の低下と食事からの摂取低下により高齢者では臓器に含まれるCoQ10が低下し、機能低下により還元型CoQ10の割合も低下することがわかっています。寝たきりの高齢者や糖尿病患者ではその量と割合が著しく低下することが報告されています。特に糖尿病患者での還元型の割合の減少は顕著です。糖尿病による全身の酸化ストレス亢進が原因であると考えられています。

またコレステロールが蓄積する病気である脂質異常症の治療薬であるスタチンには血液中のCoQ10濃度を低下させることが知られています。つまりスタチンという薬はコレステロールの合成を抑制するだけでなく、CoQ10の合成も減らしてしまうことからスタチンの服用後2週間で血液中CoQ10濃度は25~50%減少することが報告されており、意識的に補う必要性が指摘されています。

多くの研究を調べると
ネズミの実験では、運動性や毛並みなどを評価した老化度評価において還元型CoQ10摂取により有意な老化の遅延が認められたとする論文や若いアスリートにおいても運動能力の向が認められたケースが取り上げられています。
バランスの取れた食事をとり、還元型CoQ10の継続的な摂取によるミトコンドリアのエネルギー利用の効率化や抗酸化作用により運動能力の向上が認められたされています。

もちろん一般人であっても骨格筋の機能、筋肉中のミトコンドリアの量と質を高めるにはCoQ10の摂取だけでなく継続した負荷トレーニングが必須であると言えるだろう。

副作用についてはあまり報告例はないが、医学的には動脈硬化予防作用があると考えられ、血がさらさらになることが挙げられます。一見いいことではあるが、出血した際に止まりにくくなるということに注意が必要です。また、降圧薬、糖尿病治療薬を使用している人は効果が強く出る可能性があるため注意が必要です。摂取している際に医療機関にかかる場合はしっかり報告する必要があります。

《総括》
コエンザイムQ10は、運動能力の向上を認めると判断できるでしょう。
エネルギー産生を活発化させて、パフォーマンスを向上させたい人は是非摂取することが推奨される。
また摂取する際は、健康的な人は酸化型でも効果を認めるが高齢者や臓器の機能がある人は還元型の製品を選ぶ必要があると言えるだろう。
継続的な摂取による害はあまり報告例はないものの、肝臓での代謝を行う物質であるため肝臓に負荷がかかることは考えられる。
長期的な摂取よりも、バランス良い食事が摂取できない時やパフォーマンスを上げたい時に是非摂取することを推奨したい。


〈前置き〉
この手のサプリメントの効果は、基本的には会社による違いは大きくはないと考えています。ご自身ご信頼できる製品をお買い求めください。

エキナケア(エキナセア)とは、キク科ムラサキバレンギク属の多年草である。

効果としては、自己免疫力を高めて、風邪を引きにくくするなどとうたわれており、風邪予防と症状緩和、インフルエンザの予防、扁桃がはれやすい、尿路感染症の予防、アレルギー症、ストレス緩和に有効とされています。

特にヨーロッパにおける研究によって免疫刺激物質として固まってきていて、ウイルス・細菌、すべての感染源となる微生物に対する体の抵抗力を強めるとまで言っている研究者も存在する。

アメリカの健康食品ではナンバーワンのベストセラーハーブで、1996年には売上が25%伸びていて、他のものは効果がなかったのにエキナセアは効いたとも言われている。

作用については、厳密に証明されている論文を認めることはできなかったが、いくつかの摂取比較研究においては風邪などが予防されたとする論文を散見することはできた。

医療現場においてエキナケアを摂取している人では、免疫抑制剤の効きが悪かったり、アレルギー反応が出やすい場合がある。
つまり、一定の免疫賦活作用の効果があると考えられる。

〈成分〉FANCL
ヤナギ樹皮エキス末:150mg、エキナセアエキス(プルプレア種):120mg、エルダーベリーエキス末:75mg、ビタミンC:100mg、ビタミンP(ヘスペリジン):15mg、ビタミンB1:5.0mg、ビタミンB2:5.0mg

《総括》
エキナケアには免疫力の活性化はあると言えるでしょう。しかし、その詳しい病態生理に関しては未だ解明されていないことが多いです。
免疫力を上げるというのは同時に過剰に摂取をすることで、過剰な免疫応対をすることにも繋がります。
つまり、アレルギー反応やアナフィラキシーショックなど過剰免疫反応で起こる疾患には十分注意する必要があるでしょう。

また、長期間の摂取は免疫細胞を常にたくさん働かせることになるので、過剰反応が出たりします。風邪が流行る時期の摂取は推奨されますが、長い期間摂取し続けることは避けましょう。

〈前置き〉
あなたは1日でどのくらいのカルシウムを摂取しているか把握していますか?自分の必要となるカルシウム量をわかっていますか?

カルシウムやカリウム、マグネシウムと言った電解質は過剰摂取することも摂取不足も体にはよくありません。
しかし、人間の体はうまくできているので、電解質な日々体の中でコントロールしあって摂取が少ない時には貯金を使い、多い時には貯金に回しています。

カルシウムは大部分が骨格に存在し、骨の形成、維持、修復などに必須の役割を果たすほか、神経の興奮伝導、筋収縮、内・外分泌腺の分泌機能調節、血液凝固など様々な生理学的過程に関与している。

ではここでは、積極的にカルシウムを摂るべき人たちがどのような人なのかを紹介します。

①低カルシウム血症に起因する次記症候の改善:テタニー、テタニー関連症状。
②次記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給:骨粗鬆症、骨軟化症。
③発育期におけるカルシウム補給。
④妊娠時・授乳時におけるカルシウム補給
⑤尿管結石が出来やすい人

●カルシウムを摂取するにあたっては以下の薬を使用している人は注意してください。

・活性型ビタミンD3製剤(骨粗鬆症薬)
→腸管からのカルシウム 吸収を促進します。

・ジギタリス製剤(心不全治療薬)
→薬の作用が強く出ます。

・ビスホスホネート系製剤(骨粗鬆症薬)
・テトラサイクリン系抗菌剤(抗生物質)
・ニューキノロン系抗菌薬(抗生物質)
→薬の効きが悪くなります。

《総括》
カルシウムは年齢やタイミングで必要な量が変化します。カルシウムは食べ物にも多く含まれていますので、牛乳や魚を積極的に摂取できている人は、特段補う必要はありませんが、摂取不足が疑われる上記の方々は積極的に摂りましょう。
〈前置き〉
健康食品は、基本的には食事と同じ。
食事では毎日同じものを食べるわけではないので、バランスよくコンスタントに摂取するように心がけましょう。高頻度の摂取は臓器に重大な障害をきたします。

《商品説明》
にんにく卵黄は、CMでもお馴染みの健康サプリであり多くの人が一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

にんにく卵黄がうたう効果は高血圧や、糖尿病、貧血、心臓病、脳梗塞予防である。また疾患以外では疲労回復や美肌効果なるものがあるとうたっている。

原材料〈健康家族HPより〉
にんにく卵黄末(にんにく・有精卵黄※(卵を含む))、アマニ油、デンプン、グリセリン、ゲル化剤(カラギナン)、増粘剤(ミツロウ)
→にんにくを濃縮しているものであると考えて良い。

ニンニクの作用についてはズバリ、血小板凝集抑制・線溶系亢進・降圧作用があると言える。簡単に言うと、よく聞く血液サラサラというやつだ。この事実に関しては実際医療現場においても認められている。血液がさらさらというと、血栓ができにくいということになり脳梗塞や心筋梗塞などの血が固まることによる疾患に関しては予防につながると考えてよいだろう。しかし、血がさらさらであることは、逆に出血リスクを高めることであり出血したことによって止血が十分にされず血が出続けてしまうことを意味する。
このことを十分に理解して摂取する必要がある。

一方で、ニンニク卵黄を摂取していた人での血液検査では肝機能が悪化していることを示す値が上昇することが言われている。つまり代謝するにあたって肝臓が使われていると考えることができ、危険度で言うとそれほど高いものであるとは考えにくい。
むしろお酒などを飲んだ翌日にも、多くの人でこの値は上昇している。

《総括》
適切な摂取で健康的になると言える。
とくに血液をさらさらにしたい人にはうってつけであると考えられる。

ただし、たくさんのニンニクを毎日摂取する人はいないのと同様に、毎日摂取するのではなく自身の体調に合わせて、間隔をあけて摂取することが望ましいと言える。

また肝障害は一定の割合で副作用として認められている。しかし、あくまでも少数例であり摂取することを否定するような根拠にはなり得ない頻度である。

摂取している時に体調がすぐれなかったり、おかしいと感じた場合には必ず病院を受診することと、サプリメントを内服していることを医師に伝えてください。

AHCCとは、ちょっとややこしいが、「Active Hexose Correlated Compound」の略で、活性化された多糖類関連化合物とのこと。東京大学薬学部教授の岡本俊彦さんと札幌市にあるアミノアップ化学との共同研究によって開発されたキノコ系の健康食品である。

AHCC®はからだの免疫力を丁度良く機能させる機能性食品です。

キノコの菌糸体を弊社独自の大型タンクで長期間培養し、培ってきた独自の技術にて得られます。

1987年に開発され発売されて以来、世界中で80を超える医療機関や大学で、がんや感染症に対する機能や人体への安全性についての研究が行われています。

大地の作物の健やかな生育を促す「アミノアップ」の開発から数年が経ち、今度は自然の恵みで人間の健康に役に立つものを開発しよう、という想いで研究が始まりました。

「アミノアップ」の研究開発で養われた培養や発酵の技術をベースに、キノコの液体培養を開始。どのキノコを使えば良いものができるのか、数々のキノコを徹底的に探索する研究が行われました。

研究の結果たどりついたキノコを、独自の技術で培養することで誕生した新規物質が「AHCC」です。

AHCCはキノコを原料としておりとして古くから食されてきた経験からも安全性が証明されております。

AHCCの安全性に関しては、ラットによる単回経口投与毒性試験、単回腹腔内投与毒性試験、4ヶ月反復投与毒性試験、変異原性試験のほか、ヒト健常人に対する安全性試験(PhaseⅠ)などにより、無毒性であることが報告されており、食品としての安全性が確認されています。

また、1989年に商品化されて以来、数十万人の人に使用されてきましたが、毒性や重篤な副作用は報告されておりません。